なぜ、うつ病当事者と一緒にいるとイライラしてしまうのか?

最終更新: 3日前

タイトルを読んで不快に思われたうつ当事者の方もいるかと思います、申し訳ありません。


ただ、この問題について言及しないことには、世の中の「うつをとりまいている環境」が変わっていかないという思いから記事にすることにしました。


うつサポ。では、うつ当事者ではない人たち向けに情報を発信していくことが、結果的にうつ当事者への貢献になると考えています。



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こんにちは、うつサポ。を運営しているハレルトと申します。


この記事では「なぜうつ当事者にイライラしてしまうのか」について、少しずつ考えを深めていきたいと思います。






◆人はなぜイライラするのか


私は自分の経験から、なぜ人はイライラするのかについて学ぼうと思い情報を集めていき、「アンガーマネジメント」という、怒りをコントロールする方法論を知りました。

私がアンガーマネジメントについて腑に落ちた書籍はこちらです。アフィリエイトリンクですので、お嫌いな方は書籍名:人はなぜ怒るのか 著者名:藤井雅子 で検索をお願いいたします)


様々な本を読んでアンガーマネジメントについて知っていくうちに、「イライラは小さな怒り」であることに気づかされました。そして、「怒りとは二次的な感情である」ことを学んだのです。


◆怒りは二次的な感情である


例えば日常で、人がイライラしたり、怒ったりするのはどんなときでしょうか?


・お金を貸していたのに、約束していた日になっても返してもらえない

・楽しみにしていたはずの旅行が、同行予定だった友達にドタキャンされてしまった

・絶対に遅れられない大事なミーティングがあるのに、予定時間になってもバスがこない


これらの状況で人は「不安、悲しみ、不満」を覚えます。それら負の感情が溜まっていき、我慢できないほどあふれた結果、イライラや怒りとして表現されるのです。

つまり、あなたがもし、うつになった大切な人を見てイライラしたり、怒ってしまうその根っこには、「不安、悲しみ、不満」があるはずなのです。


◆期待と現実のギャップがイライラを生む


うつ病当事者は、昨日までできたことが急にできなくなることはよくあります。日によって、体調が非常にまちまちです。


サポートする側が抱いている「これは前回できていたから、これもできて当然だろう」「これは流石にどれだけ辛くても~するべきだろう」という期待と、うつ当事者の日々の不確かなコンディションという現実とのズレが、不満や悲しみとなり、そこから怒りの感情が生まれてしまいます。

つまり、「サポートしている側の期待」と「うつ当事者が実際にできること」のギャップを少なくすれば、イライラや怒りは起こらない、といえます。


期待のラインを下げれば、イライラも怒りもなくなる……

言葉にすると単純ですが、これを実行し続けるのは正直に言って、精神的に非常に消耗することです。

「期待」の対義語は「失望」とあるように、期待を下げるには、ある種の失望を受け入れなくてはなりません。それが大事な人であればあるほど、受け入れるのは感情的に難しいことだと思います。


それに、ある程度の期待をもたなくては、関係を続けていくことはできません。


どの程度の期待をもつことが最適なのかは、ケースバイケースであり、正解はないと思います。私もそれについては、日々悩んでいることでもあります。


◆うつ病は「期待を下げて」という無意識のメッセージ?


イライラや怒りの原因が期待と現実のズレにあることを知った私は、時間をかけて「期待を下げる練習」を日々していきました。


・頼みごとや家庭での役割をできるだけ軽くし、できないことが前提で計画をする

・朝起きれなくても、深夜までゲームをしていても、寝たきり状態よりは良いと考える

・家事や部屋の掃除などできていなくても、体調のいい日にまとめてできればよいと考える

こうして期待を下げていく練習をしていく中で、イライラすることも減り、怒鳴りあうことも少しずつですが減っていきました。


そうしていくうちに、気づいたことがあります。

それは、「うつ病の症状は、期待を下げてほしいというメッセージ」なのではないか、ということです。





つまり、イライラや怒りが不安や悲しみを根源とした無意識の表現であるように、うつの症状も周囲(や自分自身に対して)の期待を下げてほしいという無意識の表現なのではないか、ということです。


もちろん、うつ病の原因や症状は人それぞれであり、この考えを一般化するつもりはありません。ですが、私自身はそう考えることで、少しずつうつ当事者である彼女を理解していけたような気がするのです。


◆まとめ


最後に、今回の記事の内容をまとめてみます。


  1. イライラや怒りの根源には、「不安、悲しみ、不満」がある

  2. 「期待と現実のギャップ」を減らしていけば、イライラや怒りは軽減できる

  3. 「うつ病は期待を下げてというメッセージである」と考えると、受け入れやすくなる


いかがだったでしょうか?


今回は「なぜ、うつ病当事者と一緒にいるとイライラしてしまうのか?」ということについて私の考えをお伝えさせていただきましたが、うつの症状や置かれている状況は本当に千差万別であり、これらの考えは誰しもに当てはまることではないと思っています。


今回の記事を読んで、「こういう考えはどうか」「私はこうしている」などご意見ご感想がありましたら、ぜひコメント欄やツイッター、フェイスブックで教えていただけると助かります。

これからもうつサポ。では、うつ当事者と一緒に生きていくことについて、考えを深めていきたいと思いっています。


記事を読んでくださって、どうもありがとうございました。

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